会計
財務3表
決算書のなかで特に重要
- 損益計算書
- 貸借対照表
- キャッシュフロー計算書
タイトル | 内容 |
---|---|
損益計算書 | 会社の業績 |
貸借対照表 | 会社の財政状態 |
キャッシュフロー計算書 | 会社のお金動き |
損益計算書(PL)
- 会社の一定期間の経営成績を表すものであり、会社がその一定期間でどれだけ利益を稼いだかを見るときに利用する。
- 損益計算書の売上高などの収益項目、仕入などの費用はお金の入金や出金時に計上されているわけではありません。
- 「発生主義」という考え方に基づいて、収益と費用が発生した時に、計上されている。
発生主義
- 例えば、パン屋でパンを販売した時点で入金がなくても売上高を計上する。
- パン屋で支払いがなくても小麦を使った時にいったん費用として認識する。
貸借対照表(BS)
一定時点の会社の財務状態をあらわすものであり、 会社がどれだけ資産や負債を持っているかを知るために利用する。
借方と貸方
貸借対照表(単位:万円)
(借方) | (貸方) |
---|---|
(資産) 現 金 250 貸付金 50 |
(負債) 借入金 100 |
(純資産) 資本金 200 |
(借方)今ある財産 /(貸方)その出所
(借方)借りて入ってきた、得られた、増えた /(貸方)貸して出ていった、失った、減った
データを見る順番
- 総資産金額、負債金額、純資産金額の増減
- 流動資産、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産、流動負債、固定負債の増減
- 科目の増減
まずは大きな小目で増減を確かめ、その理由を探るために大きな項目から小さな小目へと視点を移していく。
キャッシュフロー計算書(CS)
会社の一定期間のキャッシュの状況をあらわすものであり、 会社がどれだけお金を稼いで使ったのかを見るときに利用する。
キャッシュフロー計算書がないときには
損益計算書の「営業利益」と「減価償却費」を合計
すれば代用できる。
収益性と安全性を見る
収益性
ROA(総資産利益率)
ROA = 利益 / 総資産
ROA = 利益 / 売上高 * 売上高 / 総資産
つまり
ROA = 利益率 / 総資産回転率
つまり、ROAが高い会社は
- 利益率が高い
- 総資産回転率が高い
どのぐらいが高い?低い?
- 1% 未満 : 低い
- 3~5% : 通常
- 10%以上 : 高い
ROE(自己資本利益率)
ROE = 利益 / 自己資本
ROE = 利益 / 総資産 * 総資産 / 自己資本
つまり
ROE = ROA * 総資産 / 自己資本(株主資本)
安全性
流動資産と流動負債、負債を
固定資産の調達先
固定資産が「資本」と「固定負債」合計より大きいのであれば、
つまり、長期固定適合率 < 1
の場合には
比較的短期で支払いが求められる「流動負債」によって調達されているということ。
なので、安全性が低いと考えられる。
長期固定適合率 = 固定資産 / (資本 + 固定負債)
貸借対照表
- 安全性の把握が目的
- 会社の財政状態を報告する。
借入金の金額から安全性を見る。
# 損益計算書
減価償却費 : 50
営業利益 : 100
# 貸借対照表
借入金 : 350
350 / 150 = 2.3年
計算式
流動比率 = 流動資産 / 流動負債
長期固定適合率 = 固定資産 / (資本 + 固定負債)
CVP (損益分岐点)
利益 = 売上 - 費用 売上 = 売価 x 販売数量
損益分岐点(CVP)
損益計算書から計算ができる。 計算するために必要なのが、「変動費」と「固定費」です。
変動費
売上高と比例して発生する。
- 売上原価
- 仕入高
- 販売手数料
- など
固定費
売上高とは関係なく一定額発生する費用
- 家賃
- 人件費
- 保険料
- など
連結損益計算書
グループに属するいくつもの会社をあわせた経営成績をあらわす損益計算書です。 「当期純利益」の下に「包括利益」という利益がある。
見方
松屋の「連携損益計算書」と「連携キャッチャー計算書」
売上高と各利益の変化を見る
- 売上高と当期純利益をみる 売上高が増加しているにもかかわらず当期純利益が減少しているとなにかしら原因がある。
変化の理由を確かめる
税金等調整前当期純利益(ぜいきんとうちょうせいまえとうきじゅんじょうよ)が前年を上回っていることで税金などの影響があるとかの判断ができる。
利益率を見る。
キャッシュの流れを確かめる
- 「現金及び現金同等物の増減額」を見る。3億 プラス
- 営業活動によるキャッシュフロー : 63億 プラス
- 投資活動によろキャッシュフロー : 117億 マイナス
- 財務活動によるキャッシュフロー : 56億 プラス